Sato Lab．

 

【研究テーマ】
　 
　☆コミュニケーション行為としての論理的思考をいかに育てるか
　☆ことばで考える　ことばで伝える　－オーセンティックな言語活動で育つ思考力・表現力－

　　言語活動を中核とした国語科の授業づくりについて実践的な研究を進めています。

　　思考を促すための言語活動の要素について、最近は次のような点に着目しています。
　　
　　　１．思考の基礎となる思考操作に着目し、方法知として獲得させるための先行オーガナイザー
　　　２．思考のメタ化を促す相互作用
　　　３．思考力を育てる言語活動を中核とした学習デザイン
         ４．因果関係を意味的なつながりとして捉える学習の要素
     
　連携協力校を中心とした学校現場をフィールドに、上記のような観点から授業づくりを支援することで、教育現場に即した臨床的な研究を展開している。対話型の学習における発話プロトコルの分析を中心に、学習者の思考と発問、教材、単元構成、場づくりといった学習デザインとの関係について考察している。

【主な論文等】

1. 「思考の基礎となる技能を育てる教材開発－「分類」という思考操作のプロセスと言語概念形成の様相－」『臨床教科教育学会誌第9巻2号』，臨床教科教育学会、pp.37-45，2009　

2. 「思考の基礎となる技能を育てる教材開発（２）－思考操作技能の転移を促す学習のプロセス－」『臨床教科教育学会誌　第１０巻第１号』 臨床教科教育学会  pp.３９－４７，2010（単）

3. 「思考力を育むミニ単元の開発」『月刊国語教育研究NO.460』，日本国語教育学会，p.60-67，2010（単）

4. 「読みの交流のための学習課題－白秋「庭の一部」の表現分析に基づいて－」『表現研究第91号』，表現学会，pp.21-29，2010，（共）

5. 「思考力を育てる教材開発－根拠・理由づけを観点として－」『臨床教科教育学会誌第11巻第2号』，臨床教科教育学会，pp.33-40，2011（単）

6. 「国語科における思考指導の在り方に関する研究」（博士論文），兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科，全p.125，2013（単）

7. 「小学校低学年における読解力向上に関する実践的考察－説明的文章の展開や構造を認識するための方略取得の可能性と有効性について－」『上越教育大学教職大学院研究紀要　第1巻』，上越教育大学，pp.45-532013（共）

8. 「論理的思考の活用に関する実践的考察－小学３年　「分類」「関係付け」の観点から－」『上越教育大学教職大学院研究紀要　第１巻』上越教育大学pp.５５－６４2013（共）

9. 「コミュニケーション行為としての論理的思考をいかに育てるか―因果関係を意味的なつながりとして捉える学習の要素－」『月刊国語教育研究』日本国語教育学会　2015．１．Ｎｏ．５

10. 「説明文の意味表象を形成する教授＝学習の在り方」『.上越教育大学教職大学院研究紀要　第2巻』岩崎直哉・佐藤多佳子pp.29-40　2014  （共）

11. 「文章理解に果たす対話の機能－読みの内化を促す対話の在り方の研究－」岩崎直哉・佐藤多佳子臨床教科教育学会誌第15巻第2号1－8　2015（共）

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【主な著書等】

1. 『学び続ける教師になるためのガイドブック　学力向上・授業力向上編 －上越教育大学流　教師力アップの極意－』「本気で考える子どもが育つ言語活動へ　～国語科探究・思考・コミュニケーション～」，明治図書，2014，pp.46-65(共)

2. 『小学校〈教科力〉シリーズ第１巻（教科）国語』玉川大学出版部，2015，2　pp.46-65 （共）

 

【所属学会】
１．日本国語教育学会
２．表現学会
３．全国大学国語教育学会
４．臨床教科教育学会
５．日本読書学会
６．教科教育学会

​​７．日本学級経営学会

 

【講話等】

2014.8．18 南魚沼市教育センター教員研修講師
2014.8．8　見附市立上北谷小学校校内研修講師
2014.8．16　新潟講座
2014.8．23　埼玉講座
2014.8．27  糸魚川市立下早川小学校
2014.9.22　 上越市立和田小学校講師
2014.11.10新井市教育研究協議会国語部会講師
2014.11.26静岡県三島市立東小学校校内研修講師
2015.1.10 臨床教科教育セミナー発表
2015.2　上越教育大学教職大学院　東京フォーラムシンポジスト
2015.8.11 南魚沼市学習センター教員研修講師
2015.8.7新潟講座
2015.8.17音読研究会夏季セミナー　シンポジスト
2015.7～公益財団法人教科書研究センター委託研究分担者
2015.8.24  栃尾東小学校校内研修講師